おるたな気分

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人は大切な何かを守りたいと思った時に本当に強くなれるもの

『人は大切な何かを守りたいと思った時に本当に強くなれるもの』

少年漫画、NARUTO 第4巻に登場する白(ハク)の言葉です。

幼少期に両親を失い、ただただ孤独だった彼。

この世に必要とされない存在だと思っていたそんな彼が、

再不斬(ザブザ)と出会い生涯共にすることを決めました。

言いつけを守るただの道具として全てを捧げた白。

最後は自分の身体をはって再不斬(ザブザ)を守り亡くなります。

『おれが欲しかったのはあいつの血で、あいつ自身じゃない』

となんとも冷酷な言葉を吐く再不斬。

人の死が当たり前の世界にいるとこうなるのでしょうか。

そんな彼に対して、ナルトは涙ながらにこう言います。

『あいつはお前のために命を捨てたんだぞ!!』

こんな言葉が彼の心に響くのだろうかと疑問に思いながら次のページを開くと

『それ以上はなにも言うな、、、。』

と涙を流しながら語る再不斬(ザブザ)の姿がありました。

人の死に対してなんの感情も動かない冷徹な人だと思っていたので、

あの涙は反則でしたね。

そして、全ての人生を彼にかけた白が救われたように感じて嬉しかったです。(個人的に)

 

大切な何かを守るために生きるということは、

その人自身を強くさせるだけではなく、

周りの人をも感動させるエネルギーがあるのだとその瞬間思いました。

漫画のように、死を捧げるほどの信念を持って生きることは

なかなかないと思います。

しかし、私たちにも大切な何かはありますし

それは成長していく中でわかるのかもしれません。

 

例えば、『母は強し』という言葉がありますけど、

母親にとって子どもって何者にも変えがたい存在ですよね。

ほとんどの場合。

子どもができたら女性が強くなるのは、出産と同時に大切な何かができたから。

女性に限らず、父親になった男性にも同じことが言えると思います。

子どもは一人では生きていけないから、

自分たちが守っていく必要があるから。

そんな思いが自然と人を強くするのだと考えました。

そして、自分じゃない他の誰かのための強さが人々の心を動かすのです。

ときにそれは死をも招く可能性があるから。

覚悟の大きさが違いますよね。

自分のために生きる人とそうじゃない人では。

その強さを持てた瞬間に、人は一層成長するものだと学びました。