映画『ボヘミアン・ラプソディ』フレディ・マーキュリーの全て。
今話題の映画、ボヘミアン・ラプソディを観てきました。
時代を経ても色褪せないロックバンド「クイーン」のボーカリスト、フレディ・マーキュリーの生き様を描いた作品です。
世界的人気を誇る伝説のバンド”Queen(クイーン)”
イギリス・ロンドン出身の男性4人組ロックバンド。1973年にデビュー。イギリス・アメリカ・日本をはじめ、世界中で成功したバンドのひとつ。
(Wikipediaから抜粋)
知らない人はいなんじゃないかと思うくらい、名が知られたバンドですよね。
私が生まれた年は、1992年でフレディ・マーキュリーが亡くなった後です。
クイーン世代ではないのですが、
- ウィ・ウィル・ロック・ユー
- ボヘミアン・ラプソティ
- アイ・ワズ・ボーン・トゥー・ラブ・ユー
など知っている楽曲はいくつかあります。
テレビCMでも、クイーンの楽曲が使われていることもあったから、”昔のバンド”って感じはあまりしなかったです。
これ聞いたことある!!という曲が、劇中にもたくさんありました。
ただ、”クイーン”というバンドや特にフレディ・マーキュリーについては、ほとんど知らなかったので、映画を観て驚くことも多かったです。
▼一番印象に残っているCMはコチラ▼
日清 カップヌードル CM 「フレディマーキュリー(クイーン)」篇
ボヘミアン・ラプソディってどんな映画?
▼映画概要▼
70年代のロンドン。
ファルーク・バルサラは出まれやルックスの劣等感から名をフレディ・マーキュリーと変える。
ブライアン・メイラのバンドに自らをボーカリストとして売り込み、バンド”クイーン”が結成。
破竹の勢いでヒット曲を連発するが、フレディは最愛の恋人メアリーとの暮らしに、次第に違和感を感じはじめるようになる。
その違和感とは、”自分が女性を愛せないゲイではないか”というもの。
彼はその後、不幸なことにHIVに感染し、45歳という若さで命を落とす。
この映画は、そんな悲劇な運命ながら、精一杯歌い、生きたフレディ・マーキュリーという人間の生き様を讃歌する映画。
この作品は、バンド結成から1985年のライブエイド・パフォーマンスまでを描いた作品。
世界的人気ロックバンドのキャリアを2時間半で収めるのだから、省略される部分があってもしかたないですよね。
- ゲイであることを自覚した後の苦悩
- HIV感染を知って
など、これらに対してどう向き合っていったのか?という点を深く知りたかったな。
ただ、この映画作品はバンド結成から成功を収めたライブエイドでのパフォーマンスまでを描いたものなので、そこまで描写できないのは当然なのかも。
時間があっても足りないですよね。
映画を観る前に知りたいプチ情報
全く何も知らない状態で映画を観ると、ストーリーを追うのに必死になって内容が入ってこない。
こんなことありませんか?
、、、、私はよくあります。笑
なので、事前に知ってるとより楽しめるよ!という内容をピックアップしました。
①ボヘミアン・ラプソディは楽曲名
映画のタイトルでもある”ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)”
クイーンが1975年に発売した、フレディ・マーキュリー作の楽曲です。
演奏時間が6分あり、長すぎるということで内部議論にも。
作中でも、「演奏時間が長い!」ということでレコード会社の重役と揉めるシーンがありました。
「ママ〜♫」というメロディが印象的で、クイーンの楽曲では珍しく、歌詞中にタイトルが一切登場しません。
また、この楽曲はフレディ・マーキュリーが同性愛者であることをカミングアウトした曲だと推測されることが多いですが、歌詞の本当の意味は誰もわからないのだそう。
劇中でもかなり重要になる曲です。
②亡くなるまで、同性愛者であることを公式に明かさなかった。
1991年に亡くなるまで、フレディが自ら同性愛者であると、公式に明かされたことは一度もなかったそうです。
*調べると、ゲイ(同性愛)やバイセクシュアル(両性愛)など、結局どっちなんだろうと疑問がありますが、ここでは同性愛とします。
LGBTがまだ認められていなかったであろう時代。
世界的アーティストが同性愛者であることは、かなり衝撃的に事実ですよね。
言いたくても言えない、そんな葛藤に苦しむフレディ・マイノリティーを想像するだけで胸が痛いです。
自らの性的指向を明かすことができず、自分で受け入れることもできなかった。
そんな頃に書かれたのが、ボヘミアン・ラプソディ。
歌詞の本当の意味は誰にもわかりませんが、色んな葛藤に苦しむ、そんな彼の悲痛な思いが込められているのかもしれません。
③20世紀最大のチャリティ・コンサート”ライブエイド”
『一億人の飢餓を救う』というスローガンの下、アフリカ難民救済を目的として、1985年に開催された20世紀最大のチャリティコンサートです。
実は日本人アーティストも参加したんですよ!
メイン会場以外での出演でしたが、
以上4組のアーティストのライブ映像が世界中に配信されました。
『ライブエイド』でも演奏は、この映画の最大の見せ場!!
完璧な再現性に驚くこと間違いなしです。
▼ライブエイドの実際の映像はコチラ▼
Queen - Live at LIVE AID 1985/07/13 [Best Version]
最後に
映画を観た後、あらためて「クイーン」について調べました。
そして、楽曲もたくさん聴きました。
”あー、これ劇中に流れてたやつだ”、”この曲もクイーンだったんだな”
と知れば知るほど、彼らの魅力に取り憑かれていきました。
また調べるうちに、
- このシーンは、こんな意味を表していたのか
- こんな背景があったんだな
と心のモヤモヤが繋がっていって、なんだかスッキリしました。
劇中の不可思議
あと、映画を観る上で大事なことは、劇的効果を最大にするために事実が脚色されている点があるということ。
実は、映画を観た後(観ている途中もだけど)スッキリしない描写がいくつかあったんです。
その中でも特に引っかかったのはこの2点。
- 同性愛者なのに、なぜ恋人メアリーと結婚したのか。
- フレディの使用人であるジムと急な展開で恋に落ち始める。
①実際は同棲していただけだった。
映画では結婚したことになっていますが、実際は一緒に住んでいただけ。
熱烈にプロポーズするシーンがあったので、その後の展開で「なんで?」と思うことが強くあったんです。
セクシャル・マイノリティーである彼(フレディ・マイノリティー)を生涯の友として支えたメアリーにも注目です。
②フレディの恋人ジムは、使用人ではなかった。
究極に堕落したパーティで泥酔して、意気消沈したフレディがジムという名の給仕を口説くシーンがあります。ここで急速に2人の距離は縮まるのですが、なんだか腑に落ちなかったのです。不自然な感じがして、、、。
事実、ジムはホテルに勤務する美容師で、2人が知り合ったのはナイトクラブだったそうです。
2回目の”最後に”
これらの事実を知った上で映画を観ると、また違った楽しみ方があるのかもしれないですね!
世界的人気ロックバンドのキャリアを2時間半で収めたこの作品は、超!超!!内容が濃いものになっています。
何度も観たいと思う作品です!
▼こんな人におすすめ▼
- 音楽が好きな人
- クイーンが好きな人
- この記事をみて興味が湧いた人
通常上映以外にも、『IMAX』や『4DX』『SCREEN X』での上映もあります。
色んな楽しみ方がある”ボヘミアン・ラプソディ”
興味がある方は、ぜひご覧になって下さいね。
●映画情報●
上映日:2018年11月9日(金)全国ロードショー
上映時間:135分
配給:20世紀フォックス映画
(C)2018 Twentieth Century Fox