3歳のおうちゃんを救いたいZOZO前澤社長とテポジット問題
1億円企画で最近話題になった前澤社長のこのツイートご存知ですか?
私はこのツイートを受けて、移植問題について色々と調べてみました。
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前澤社長がお金を出したところで、お金=移植の順番ではない。ドナー登録の順番でもない。
ツイートの前澤社長の動きに”素晴らしい”という声もある中、こんな意見も多数ありました。
(その他)
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個人ではなく団体への支援をお願いしたい。
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前澤社長のような方は特定の誰かを助けてはいけない。沢山の病気の子が平等に救われる環境にお金を出して欲しい。
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あまりに莫大な資金が特定の資産家から投下されると、資産家主導で命が選別されるようになる。
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病を治したくて支援を待っている人は沢山いる。目立つ誰かひとりではなく。影に隠れている人たちにこそ目を向けて欲しい。
影響力がある人だけに、賛否両論ありますね。
この中で、私が一番気になったのはお金=移植の順番の真意。
それも含めて、今回の問題について色々調べました。
心臓病のおうちゃんってどんな子
*拡張型心筋症*心臓の筋肉が極度に弱くなり、血液を全身に送り出せなくなる病。→心臓移植をしないと助からない。
ここで詳しく、おうちゃんについて知れる!と思ったのですが、、、。
サーバー過負荷のため、HPの内容はみれませんでした。
本日のTBSテレビ「サンデー・ジャポン」にて紹介されていたそうです。
それもあってのサーバー負荷なのですね、、、。
日本で心臓移植手術はできないの?
私は、移植手術=海外のイメージです。
そう思う方も少なくないんじゃないかな。
おうちゃんに関しても、日本で移植手術できないのかなって疑問に思いました。
だって、目標金額3億円ですよ!!!!
しかし、今回おうちゃん家族が海外での手術を決意した理由のひとつは”10歳未満の心臓移植が極めて少ないから”
だったら件数の多い、海外(アメリカ)で手術しようと決めたのです。
日本の臓器移植件数は諸外国に比べて圧倒的に少ない
100万人あたりの臓器提供者数は、
日本:0.9人 アメリカ:26.1人 韓国:8.4人(2014年調べ)
心臓移植の場合、原則的にドナーの体重は、移植者の3倍まで認められている。しかし、移植を待つ心不全の子どもたちはもともと身体が小さく、10歳でも体重15キロ程度。必然的に、子どもたちからの心臓移植を待つしかない。
なぜ国内の臓器提供者が増えないのか?
- 6歳以上では1回目の脳死判定終了後、6時間以上あけた時点で2回目施行。
- 移植に関わらない2名以上の判定医で実施。
諸外国にはない細かな規定が特徴です。
マニュアル上では、主治医以外に2名の常勤医(脳神経外科。神経内科、救急などの専門医や認定医の資格を持ち、かつ脳死判定に関して豊富な経験がある)が脳死判定に関わらなければならないのです。
その他、臓器提供の体制が整っていないなどの理由があります。
*臓器提供可能な医療機関は、高度な医療が行える大学病院や救急救命センターを持つ一部の病院に限られる。
テポジットは割り込み代金ではない
*テポジット*前払いの手術費・治療費などを含む医療費。
おうちゃんの場合は、約2600万円のテポジットが必要です。
移植には優先順位がある
当然の話ですが、移植をするには優先順位があります。
詳しい移植優先度については以下のHPに記載。
▼日本心臓移植研究会▼
http://www.jsht.jp/registry/japan/
病状の深刻さ、緊急度がその順位に大きく関わります。
例えば、補助人工心臓を就けている人は「ステータス1」となり優先度は高くなるのです。
*おうちゃんは「ステータス1」に該当。
アメリカのテポジット代が高騰している!?
2008年「イスタンブール宣言」以降、テポジット代が高騰していると言われています。
*イスタンブール宣言*
渡航移植を制限する宣言。自国での臓器移植の推進、生体ドナーの保護。
現に、アメリカでもドナー不足は深刻していて、外国人への臓器提供には異論もあるそうです。
テポジット代の値上げは、自国の待機患者の不満を解消するなどの意図があるとも言われています。
最後に
- 医療は平等であるべき。
- 特定の誰かを助けてはいけない。