すべての原因は自分の内にも外にもある。
ことが上手くいかなかった時、みなさんはどう考えますか?
- すべての原因は自分(内)と考える人
- すべての原因は外にあると考える人
- 良い結果と悪い結果で求める原因が異なる人
様々だと思います。
自分を責め過ぎてはいけないし、かといって他人のせいにすると「自己中」になってしまう。
うまくバランスをとるためには、結果の善し悪しの原因は内にも外にもあると認識することが大事なんじゃないかなと思うのです。
結果に対しての考え方の違い
何か良い結果が出た時、
- 「運が良かったぁ」と思う人と
- 「私は凄いんだ!」と思う人がいます。
反対に、何らかの悪い結果が出た時、
- 「運が悪かったな」もしくは「あの人のせいだ」と思う人と
- 「自分のせいだ、自分が悪かったんだ」と思う人がいます。
どちらの場合も(1)は、結果を起こした原因が「自分の外」「自分以外のもの」と考えていて、反対に(2)の人は、理由や原因は自分の中にあると考えます。
人によっては、良い結果の時は「自分は凄い!」と考えて、悪い結果の時には「あの人のせいだ(他責)」と外に原因を求めることもあります。
反対に、いい結果が出た時、「〇〇さんのおかげ」と考え、悪い結果の場合「私はもうダメだ(自責)」と落ち込む人もいます。
パターンは大きく分けて4つ
- 良い結果「自分凄い(内)」、悪い結果「あの人のせい(外)」
- 良い結果「〇〇さんのおかげ(外)」、悪い結果「自分ダメだ(内)」
- 良い結果「自分凄い(内)」、悪い結果「自分ダメだ(内)」
- 良い結果「〇〇さんのおかげ(外)」、悪い結果「あの人のせい(外)」
自分を客観的に理解するためには、いい結果が出た時、もしくは悪い結果が出た時に自分がどういった考えをする傾向があるか、あらかじめ知っておくことが大切です。
また自分の周りの人に関しても、場合によってどういった反応をする人なのか、を事前に知っておくと無用な軋轢が避けられますよ。
人間は無意識に自分を守る
なにか失敗した時に、「なぜ?」と頭に浮かぶ人は少なくないでしょう。
この場合の「なぜ?」には2つの意味があります。
- 純粋に失敗の理由を知りたい。
- 「自分はちゃんとやったのになぜ上手くいかないのか?」という不満がこもった疑問です。
実際には、自分がちゃんとやっていなかったから失敗した場合がほとんどなのですが、人は無意識に自分をかばいます。
自分の努力は報われて当然という思いが「なぜ?」を呼ぶのです。
例えば、レシピ通りに料理をつくったのに食べた人に褒めてもらえない場合
外に原因を求める人は、
- 選んだレシピが悪かったんだ。
- あの人(食べた人)はあまり味覚が鋭くないんだ
などと考えます。
実際には『料理が下手なだけ』の場合が大半ですが、自分ではそう思いません。
外に原因を求める人の「自分をかばう力」はなかなか侮れない。
かなり凄い能力なのです。
そうはいっても誰にだってこういう能力はあると思います。
そして、こういった能力こそがまさに自分を守る能力だとも思うのです。
自分を責め過ぎてはいけないよ
仕事でも同じで、なかなか結果がでない時、すべてを自分のせいにしていたら疲れてしまいます。
自分で自分を痛めつけてしまうことになるし、少しは自分に優しくても良いと思う。
あまり思い詰めず自分を守る能力を身につけるという意味でも、『結果の善し悪しの原因は自分の中にも外にもありえるのだ』と日頃から意識しておくと良いでしょう。
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