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高血圧が改善されないのは、処方されている薬に問題アリ!?

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血圧の薬を飲んでいるのに、うまく下がらない。何が悪いのでしょうか?

 

もしかしたら、処方されている薬の種類が原因かもしれません。

 

高血圧のタイプに合わせた薬を飲まないと、血圧はうまく下がりません。
自分の飲んでいる薬がどのような仕組みで血圧を下げているのか。まずは基本的な知識を身につけましょう!

”50代の男性ならば4人に1人が血圧を下げる薬を飲んでいる”

そう言われるくらい高血圧はメジャーなものになっています。

高血圧が改善しない理由は主に3つあります。

  1. 高血圧のタイプに応じた薬が処方されていないケース
  2. 手術で治る高血圧。原発性アルドステロン症発症ケース
  3. 強いストレスが原因のケース

今回の記事では、この中の高血圧のタイプに応じた薬が処方されていないケースについて深掘りしていきます。

補足

血圧が、140/90mmHg以上で高血圧。

 

高血圧のタイプは2種類!あなたはどっち?

高血圧のタイプは下記です。

・血管パンパン型

・血管ギュウギュウ型

それぞれ詳しく書いていきます。

塩分とり過ぎな「血管パンパン型」

特徴;65歳以上の高齢者に多い。塩分をとり過ぎている人。
原因:血液量が増える。
日本人の高血圧の7割がこのタイプです。
血液中の水分が増え、その結果、血管壁にかかる力(血圧)が上昇する高血圧です。
『塩分のとり過ぎ』が主な原因です。
ラーメンが大好きな人は要注意ですね!
なぜ上昇するのか?

塩が体内に入ると、血液中のナトリウムが増加。

ナトリウム濃度を正常まで下げるために、血液の中に水分を引き込みます。

結果、血液量は水増しされて多くなり、血管がパンパンになるのです。

また、高齢者は塩分を取りすぎていなくても、パンパン型の血圧上昇を起こしやすいです。
ナトリウムを尿の中に捨てる働き(腎機能)が低下しているからですね。
血液中のナトリウム濃度が下がりにくいので結果、高血圧になります。
 

喫煙者は要注意!「血管ギュウギュウ型」

特徴:65歳未満の人。タバコを吸う人
原因:血管が収縮する。
何らかの原因で血管が縮んでしまうと、狭い血管内をすり抜けようとして、血管の壁にかかる力(血圧)が上がります。
人間のカラダには、必要に応じて血管を収縮させる仕組みがありますが、それらが不適切に働くとこのタイプの高血圧になります。
 

血圧を下げる薬の種類は3つ

降圧薬の種類は下記です。
  1. 降圧利尿薬
  2. レニン・アンジオテンシン系阻害薬
  3. カルシウム拮抗薬

それぞれ詳しく書いていきます。

1,血液から水とナトリウムを引き抜く「降圧利尿薬」

血液中の余分な水とナトリウムを尿として体外に捨てる内服薬です。

「血管パンパン型」高血圧には少量でもよく効きます。

 

2,血管が縮まるのを防ぐ「レニン・アンジオテンシン系阻害薬」 

「アンジオ(血管)をテンシン(引き締める)」は強力に血管を収縮させます。
アンジオテンシン2という体内でつくられる物質の働きを阻害して血圧を下げる内服薬です。
「血管ギュウギュウ型」の高血圧には最適です。
 

3,ハイブリットな「カルシウム拮抗薬」

2つの仕組みで血圧を下げます。
  1. 腎臓への血流を増やす。
  2. 血管を拡張する。

高血圧のタイプを理解している人なら、何となくわかると思います。

「血管パンパン型」「血管ギュウギュウ型」の両方に効く内服薬ですね。

降圧利尿薬ほど強くないが『腎臓への血流を増やすことで血液中の過剰な水を尿として体外に捨てる』作用があります。

ただし、カルシウム拮抗薬では血圧がさがらない「パンパン型」高血圧もあります。

そのような場合は、降圧利尿薬を使用します。

 

高血圧のタイプに応じた薬を服用しましょう!

最後にそれぞれの項目をまとめます。

①高血圧のタイプは2種類。塩分とり過ぎ「パンパン型」と血管が縮まる「ギュウギュウ型」

②「パンパン型」は降圧利尿薬で血液中の余分なナトリウムを排出しましょう。「ギュウギュウ型」はアンジオテンシン阻害薬で血管の収縮を防ぐ。

③「パンパン型」「ギュウギュウ型」両方に対応のカルシウム拮抗薬もあるが、降圧利尿薬ほど作用は強くない。

繰り返しになりますが、高血圧のタイプに合わせた薬を飲むことが重要です。

降圧薬を飲んでいるのに、血圧が目標数値まで下がらない、、。

そんな方は、薬が合っていない可能性が考えられます。

セカンドオピニオンも視野に入れてみてくださいね!