看護師さんに恋!?突然の高血圧、それは『白衣高血圧』かもしれません。
普段はそれほどでもないのに、診察室など緊張が高まる場所で血圧が高くなることがあります。
高血圧の原因は主に3つ。
- 自分の高血圧のタイプに応じた薬が処方されていないケース
- 手術で治る高血圧。原発性アルドステロン症。
- 強いストレス
今回の記事では、『白衣高血圧』について書いていきます。
これは「強いストレス(緊張)」によって生じる高血圧です。
普段はそうでもないのに病院に行くと血圧が高くなってしまう。
これは恋!?それとも、、、、。
無意識のうちに血圧が上がってしまう『白衣高血圧』
診察室で血圧を測られる時に、先生の白衣をみて無意識のうちに血圧が上がってしまう。
これが名前の由来です。
最近では看護師が患者さんの血圧を測ることが多いですね。
特に男性は自然と緊張してしまうこともあると思います。
『白衣高血圧』の定義
血圧:135/85mmHg未満
患者さんの15〜30%が白衣高血圧に相当すると言われています。
事実、私が手術前検査を担当した患者さんの中にも『白衣高血圧』を疑われる方が何人かいました。
すぐに治療する必要性はないが注意は必要
このタイプの患者さんの血圧は普段は正常なことが多いです。
すぐに治療して血圧を下げる必要がない人も少なくはありません。
しかし、白衣高血圧の人は5,6年経つと本当の高血圧になりやすかったり、脳血管疾患にかかりやすいという研究結果もあります。
この先ずっと安心というわけではないのです。
血圧測定時だけではない、こんな時にも血圧は上がる
- 医師の前に座ると緊張してしまう。
- 待ち時間が長くてイライラした。
- 待合室での周囲の会話で不安になった。
- 待っている間、病気のことを考えているうちに不安と緊張に襲われた。
こういった感情の変化のために、交感神経が活性化され、急激に血圧が上昇してしまうのです。
ここで重要なのは、普段の血圧。
前述したように、必ずしもすぐに治療が必要なわけではありません。
普段の血圧がどうか?も大切なのです。
血圧を測るベストなタイミングとは?
いつ血圧を測るべきか、特に決まりはありません。
朝起床後の1時間前後と夕食後くらいがいいと思います。
ただ、入浴後や飲酒後は血圧が低くなる傾向があるので注意が必要です。
また運動直後も心拍数があがっている状態なので血圧測定は避けるべきです。
『白衣高血圧』といわれたら試してみたい3つのこと
白衣高血圧は、血圧が大きく変動することを反映しています。
持続性の高血圧に比べ、心臓や腎臓を障害するレベルは軽度と言われていますが、予備軍なのは確かです。
もしあなたが『白衣高血圧』といわれたらまずは下記のことを試してみて下さい。
- 血圧変動の様子を自分で把握する、普段の血圧を知る。
- 日常生活での高血圧を招く要素を少なくするよう心がける。
- イライラや興奮気味になることを抑える。
普段の血圧がわからなければ比較のしようがありません。
自分の血圧がどのくらいなのか、その把握はとても大切です。
緊張とストレスが高血圧をまねく
最後にそれぞれの項目をまとめます。
- 診察室や医療現場で高血圧になるのは緊張とストレスによるもの『白衣高血圧』
- 普段は正常なことが多いため、すぐに治療する必要はない。
- ただし、5,6年経つと本当の高血圧になりやすかったり、脳血管疾患にかかりやすいという研究結果もあるので注意が必要。
- 「普段の血圧を知ること」「日常生活で高血圧をまねく要素を少なくすること」「イライラや興奮症状を抑えること」この3点が重要。
たかが血圧、されど血圧です。
高血圧は生活習慣病の中でも管理がしやすく、家庭用の血圧計も普及しています。
病気を発症してからでは遅いですからね。
経済苦境ではありますが、家庭に一台持たれてはいかがでしょうか。
母の日、父の日に、家庭用血圧計をプレゼントなんてのもいいのでは。
当院が使っている血圧計はコチラ
私の母は『高血圧』ですが、血圧計は所持していません。
誕生日プレゼントとして今年贈呈しようかなと思っています。